マンション受水槽の工事で断水?時間と必ずやるべき対策

こんにちは!大阪を拠点に、ポンプ工事を中心としたマンションの給排水設備のメンテナンスや改修工事を行っている髙畠商事です。


マンションの受水槽設備の点検や更新を検討する際に、「工事中にどれくらいの時間、断水してしまうのだろうか」「断水中のトイレはどうすればいいのか」「適切な交換のタイミングはいつか」など、疑問や不安を抱えている人もいるでしょう。


受水槽の工事に伴う断水は生活に直結する大きな問題ですが、事前の備えや工法の工夫によって、住民の皆様のストレスを最小限に抑えることが可能です。


この記事では、受水槽工事を検討している管理組合様やオーナー様に向けて、断水時間の目安やトイレの対策、受水槽の寿命や交換のタイミング、さらには断水ストレスを防ぐための具体的な対策について解説します。


修繕計画をスムーズに進めたい方や、住民からのクレームを防ぎたい方はもちろん、いざという時の備えを知っておきたい方にもわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。



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お急ぎの方へ、本記事の要点を3つにまとめました。

断水時のトイレ対策は必須: 工事や停電で受水槽のポンプが止まると水が出なくなります。事前の水の汲み置きと、復旧直後は蛇口をゆっくり開けることが重要です。

寿命は年数ではなく環境次第: 法定耐用年数(15年)はあくまで税務上の目安です。実際の寿命は設置環境で変わるため、ひび割れなどの劣化状況を見て「補修」か「全交換」かを判断します。

断水ストレスを減らす工夫: 大規模な交換工事でも、「仮設タンクのレンタル」や、受水槽をなくす「直結給水方式」への切り替えによって、住民の生活への影響を最小限に抑えられます。

 目次 
[1] 断水時間はどれくらい?
・トイレの流し方と備え
・蛇口を開けるのはNG

[2] 受水槽の寿命と交換のタイミング
・法定耐用年数と実寿命
・ひび割れ補修か全交換か

[3] 災害時に役立つ受水槽
・非常用給水栓の活用
・停電時の水の確保策

[4] 断水ストレスを防ぐ対策
・仮設タンクのレンタル
・直結給水方式への切替
・実績ある業者の見極め

[5] まとめ



■断水時間はどれくらい?

マンションの受水槽設備の点検や交換工事、あるいは停電やポンプの故障によって発生する断水。ビルや建物全体への水道の供給が停止する時間は、生活する上で大きなストレスです。一般的な工事で断水する時間の目安と、その間の注意点をお伝えします。


・トイレの流し方と備え

マンションが断水して一番困るのがトイレです。受水槽や高架水槽から給水する方式の場合、水を押し上げるポンプが停止すると完全に水が出なくなります。断水時間は清掃で半日程度、部品交換で数時間ほどですが、全交換となると丸一日かかるケースもあります。


この間は、あらかじめ浴槽などに溜めておいた生活用水をバケツで便器に流し込む必要があります。直結増圧方式など、受水槽を持たない建物の場合でも、水道本管の工事や停電時には即座に水が止まるため、断水のお知らせが来たら必ず飲料水とは別にトイレ用の水を確保する備えをしておきましょう。


・蛇口を開けるのはNG

断水中に「水が復旧したかな」と蛇口や水栓を開けっぱなしにするのは非常に危険です。工事が完了して給水が再開された瞬間、開いたままの蛇口から勢いよく水が噴き出し、お部屋が水浸しになるトラブルが少なくありません。


また、水が一時的に抜けた配管には空気が溜まっているため、復旧直後に水を使うと空気が混じって水が周囲に激しく飛び散ることがあります。給水が再開された後は、お風呂場やキッチンのシンクなど水が跳ねても問題ない場所で、ゆっくりと少しずつ蛇口を開けて配管内の空気を抜く作業を行ってください。


■受水槽の寿命と交換のタイミング

マンションの命綱である受水槽ですが、いつかは寿命を迎えます。修繕計画を立てる管理組合様にとって、設備の寿命と「どのような工事を選ぶべきか」は最も気になるポイントです。ここでは、寿命の目安と工事の選択肢について解説します。


・法定耐用年数と実寿命

建物の資産価値を計算するために国税庁が定めた「法定耐用年数」では、給水設備の受水槽は15年とされています。しかし、これはあくまで税務上の目安であり、実際の寿命は設置されている環境によって大きく変わります。


例えば、屋外に設置されて常に直射日光や雨風にさらされている水槽と、地下などの屋内に設置されている水槽では、劣化のスピードが全く異なります。定期的な清掃やメンテナンスが行き届いている受水槽であれば、法定耐用年数を過ぎても長く使い続けられるケースも少なくありません。


しかし、内部の部品の劣化が進むと水質悪化やポンプの故障の原因になるため、年数だけで判断せず点検で状態を確認することが重要です。


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・ひび割れ補修か全交換か

長年使用した受水槽にひび割れが見つかった場合、部分的な補修(内側のコーティング作業など)で済ませるか、水槽を丸ごと新しいものに交換するかは悩ましい問題です。補修工事は費用を安く抑えられるメリットがありますが、あくまで一時的な延命措置であり、数年後に別の場所から水漏れして結局は全交換が必要になることもあります。


新しい受水槽への交換は費用がかかりますが長期的に見れば安心です。また、この更新のタイミングで受水槽を撤去し、水道本管から直接水を送る「増圧直結方式」へ切り替えるマンションも増えています。衛生面が向上し、水槽の点検費用も削減できるのが大きなメリットです。


■災害時に役立つ受水槽

地震や台風などの自然災害で地域の水道本管がストップし、大規模な断水が発生した場合、マンション内に貯めてある水が居住者の命綱になります。いざという時に、この豊富な水を生活用水として有効活用するための具体的な備えと仕組みをお伝えします。


・非常用給水栓の活用

受水槽には、災害時などに内部の水を直接取り出せる「非常用給水栓」と呼ばれる専用の蛇口が設置されているタイプがあります。停電や設備の故障によって、水を各階の部屋へ送るポンプが完全に停止してしまっても、受水槽の下部にあるこの水栓を開ければ、直接水を取り出すことができます。


飲み水としての利用は難しくても、トイレを流すための水や、泥を落とすための生活用水として非常に役立つメリットがあります。しかし、いざという時にバルブが固くて回らなかったり、存在自体を知らなかったりするケースも多いため、日頃の設備点検に合わせて管理組合で場所を共有しておくことが大切です。


・停電時の水の確保策

台風などで停電が発生した際、マンションの給水方式によって水が使える時間は異なります。屋上に高架水槽が設置されているビルや建物であれば、停電でポンプが停止しても、水槽内に残っている水は重力で各部屋の蛇口へ供給され続けます。そのため、水が空になるまでは一時的に水を使用できるのが強みです。


一方で、水道本管から増圧ポンプで直接送る直結方式などの場合は、停電と同時に水の供給がストップしてしまいます。給水が止まるリスクに備え、台風が来る前はお風呂の浴槽に水を張っておくなど、各家庭での日頃の備えが断水トラブルを乗り切る大きな助けとなります。


■断水ストレスを防ぐ対策

マンションで水が出ない時間は、生活の質に直結します。受水槽設備の更新など、大規模な工事で断水が避けられない場合でも、住民への負担を減らす対策は可能です。トラブルを防ぐための工事の工夫と、安心できる業者の見つけ方をご紹介します。


・仮設タンクのレンタル

受水槽を丸ごと新しいものへ交換する工事は、数日間から一週間程度かかる大がかりな作業です。その間、マンションの給水設備をすべて停止させてしまうと、住民の方々の生活に深刻な影響を与えてしまいます。


そこで、工期中の断水を最小限に抑えるため、駐車場などの空きスペースに「仮設の受水槽タンク」をレンタルして設置し、一時的にそこから各部屋の蛇口へ水を送る給水方式に切り替える方法があります。


この対策なら、実際に水が止まるのは配管の切り替え作業を行う数時間だけで済むため、トイレやお風呂などの日常生活に大きな支障をきたしません。


・直結給水方式への切替

古い受水槽設備から「直結増圧方式」への工事を検討するマンションも増えています。水道本管の圧力と増圧ポンプの力を使って、直接各部屋へ水を供給する仕組みです。


この方式へ変更する最大のメリットは、受水槽内に水を貯めないため、タンク内に虫が湧いたり水質が悪化したりする不安がなくなり、年1回の清掃費などの維持費も削減できる点です。


さらに、古い受水槽を撤去したスペースを駐輪場などへ有効活用できるため、建物の資産価値向上にもつながります。ただし、地域の水道本管の圧力によっては設置できない場合もあるため、事前の調査が重要になります。


・実績ある業者の見極め

大規模なポンプ交換や受水槽の撤去工事は、数百万単位の修繕費用がかかる一大プロジェクトです。見積もりが安いという理由だけで業者を選ぶと、「工事当日に予想以上の断水時間が発生して住民からクレームが出た」「仮設タンクの衛生管理が不十分だった」といったトラブルに発展するケースがあります。


マンションの給排水設備やポンプの仕組みを熟知し、停電や断水リスクへの対策を具体的に提案できる、施工実績の豊富な専門業者へ依頼することが、管理組合様にとって最も安心できる選択肢と言えます。


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■まとめ

マンションの受水槽は、住民の快適な生活を支える重要な設備ですが、老朽化による交換工事や突発的なポンプ故障時には、避けられない「断水」のリスクが伴います。


断水によるトイレの不便さや生活へのストレスを最小限に抑えるためには、法定耐用年数やひび割れなどの劣化サインを見逃さず、計画的に修繕を進めることが大切です。


また、工事中の仮設タンクの活用や、衛生的な「増圧直結方式」への切り替えなど、現在の建物の状況に合わせた最適な選択をすることが、将来的な維持コストの削減と安心につながります。


■受水槽の更新・ポンプ工事は髙畠商事 株式会社へお問い合わせください!

髙畠商事 株式会社は、大阪を拠点に30年以上にわたり、マンション給排水設備の専門業者として数多くの受水槽更新や給水ポンプの交換工事を手掛けてまいりました。


完全自社施工による無駄な中間マージンのカットで「適正価格」を実現するとともに、住民の方々への断水期間を極力短くするための綿密で安全な工事計画をご提案いたします。


「今の受水槽を補修すべきか、全交換すべきかプロの目で診断してほしい」「受水槽を撤去して増圧直結方式に変更できるか調査してほしい」といった管理組合様やオーナー様のお悩みに対し、豊富な実績に基づいた最適な解決策をお届けします。


現地調査やお見積もりは無料ですので、水まわりの設備更新をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。


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