こんにちは!大阪を拠点に、マンションやビルの給排水設備のメンテナンス・給排水工事を行っている髙畠商事です。
マンションの給水設備について調べていると、「受水槽」と「高架水槽」という言葉が出てきて、「この2つは一体何が違うのだろう」「高置水槽や貯水槽とはどう区別すればいいのか」など、疑問を抱えている人もいるでしょう。
どちらも給水に欠かせない設備ですが、水を貯める役割と、水を送り出す役割という点で大きな違いがあります。役割や仕組みを正しく理解しておくことで、管理組合として設備の点検や更新を検討する際にも判断がしやすくなります。
この記事では、受水槽と高架水槽の役割の違いから、高置水槽・貯水槽との呼び方の整理、給水の仕組み、管理組合が知っておきたいポイントまでを分かりやすく解説します。
マンションの給水設備について理解を深めたい管理組合の方や、設備の更新時期を検討し始めている方は、ぜひ参考にしてみてください。
記事のポイント:30秒でチェック!
お急ぎの方へ、本記事の要点を3つにまとめました。
受水槽と高架水槽は役割が違う: 受水槽は水道本管から届いた水を一時的に貯めるタンク、高架水槽は受水槽の水を屋上まで押し上げ、重力を利用して各住戸へ届けるタンクです。役割を分担することで、マンション全体に安定した水量・水圧を供給しています。
呼び方が複数あり紛らわしい: 高架水槽は「高置水槽」とも呼ばれ、役割はほぼ同じです。また受水槽は、水を貯める設備全般を指す「貯水槽」の一種にあたるため、言葉の関係性を押さえておくと混乱しません。
管理組合が押さえるべき違いもある: 停電時の給水継続のしやすさ、法定点検・清掃の対象範囲、屋上設置による劣化の進みやすさなど、管理組合として設備を維持していくうえで確認しておきたい違いがあります。

目次
[1] 受水槽と高架水槽の役割の違い
・受水槽の役割
・高架水槽の役割
[2] 高置水槽・貯水槽との違い
・高置水槽との違い
・貯水槽との違い
[3] 受水槽と高架水槽の給水の流れ
[4] 管理組合が知っておきたい違い
・停電時の違い
・法定点検の違い
・更新時期の違い
[5] まとめ
■受水槽と高架水槽の役割の違い

受水槽と高架水槽は、どちらもマンションの給水に欠かせない設備ですが、水を「貯める」役割と、水を「送り出す」役割という違いがあります。まずはそれぞれの役割を確認していきましょう。
・受水槽の役割
受水槽は、水道本管から届いた水を一度貯めておくタンクです。マンションのように多くの世帯が一斉に水を使う建物では、水道本管からの水だけでは水量や水圧が足りなくなることがあります。
そこで受水槽に水をストックしておき、給水ポンプで各住戸へ送り出す仕組みが取られています。受水槽は、地上や地下、建物の1階部分に設置されているケースが多く見られます。
・高架水槽の役割
高架水槽は、建物の屋上など高い場所に設置されるタンクです。受水槽に貯めた水を揚水ポンプ(水を上に押し上げるポンプ)で高架水槽まで運び上げ、そこから重力を利用して各住戸へ給水します。
ポンプが常に稼働し続ける必要がなく、水を落とす力を使うことで安定した水圧を保ちやすいのが特徴です。屋上という限られたスペースに設置するため、建物のデザインや構造にも影響を与える設備といえます。
■高置水槽・貯水槽との違い

受水槽や高架水槽と似た言葉に「高置水槽」「貯水槽」があります。呼び方が複数あることで混乱しやすいため、それぞれの違いを整理しておきましょう。
・高置水槽との違い
高置水槽は、高架水槽とほぼ同じ意味で使われる言葉です。どちらも屋上など高い場所に設置し、重力を利用して給水するタンクを指します。
会社や地域によって呼び方が異なるだけで、設備としての役割に大きな違いはありません。見積書や点検報告書で「高置水槽」と書かれていても、高架水槽のことだと考えて問題ないでしょう。
・貯水槽との違い
貯水槽は、水を貯めておく設備全般を指す言葉です。受水槽は、この貯水槽の中でも水道水を貯めておくものを指す、いわば貯水槽の一種にあたります。
つまり「貯水槽」という大きな枠の中に「受水槽」や「高架水槽」が含まれる、という関係性で捉えると整理しやすくなります。
■受水槽と高架水槽の給水の流れ

受水槽と高架水槽は、それぞれ単独ではなく、セットで機能する設備です。水道本管から届いた水は、まず受水槽に貯められます。
次に給水ポンプ(揚水ポンプ)によって高架水槽まで押し上げられ、屋上に貯められた水は重力によって配管を通り、各住戸の蛇口まで届けられます。この給水方式は「高置水槽方式」とも呼ばれ、長年マンションやビルで採用されてきました。
近年は、受水槽を経由せず水道本管の圧力を利用して直接給水する「直結増圧方式」に切り替えるマンションも増えており、建物の階数や水道局の条件によって採用できる方式は異なります。

■管理組合が知っておきたい違い

受水槽と高架水槽は役割だけでなく、管理面でもいくつか押さえておきたい違いがあります。マンションの維持管理を担う管理組合の方は、以下のポイントも確認しておきましょう。
・停電時の違い
高架水槽は、屋上に貯めた水を重力で給水する仕組みのため、停電時でもタンクに水が残っていれば、一定時間は給水を続けられます。一方、給水ポンプで加圧して送水する方式の場合、停電するとポンプが停止し、給水ができなくなることがあります。災害時の備えとして、この違いを把握しておくことは大切です。
・法定点検の違い
受水槽・高架水槽はいずれも、水道法にもとづき定期的な清掃や点検、水質検査が義務付けられています。
設備の種類によって点検内容が変わるわけではありませんが、受水槽と高架水槽の両方を設置している場合は、それぞれのタンクについて清掃・点検が必要になる点に注意しましょう。
・更新時期の違い
高架水槽は屋上という風雨にさらされやすい環境に設置されているため、受水槽と比べて劣化が進みやすい傾向があります。設置場所の環境によって耐用年数が変わることもあるため、定期点検の結果を踏まえながら、更新時期を検討していくことが大切です。
■まとめ
受水槽と高架水槽は、どちらもマンションの給水に欠かせない設備ですが、受水槽は水を貯める役割、高架水槽は水を送り出す役割を担うという違いがあります。屋上に設置される高架水槽は「高置水槽」とも呼ばれ、呼び方が異なるだけで役割はほぼ同じです。
また、水を貯める設備全般を指す「貯水槽」の中に、受水槽や高架水槽が含まれるという関係性で捉えると整理しやすくなります。
受水槽から高架水槽へ水を押し上げ、重力を利用して給水する仕組みは長年採用されてきましたが、近年は直結増圧方式への切り替えも進んでいます。
停電時の給水継続や法定点検、更新時期の考え方など、管理組合として設備を維持していくうえで押さえておきたいポイントも複数あります。自分のマンションがどちらの方式を採用しているのか、この機会に確認しておくとよいでしょう。
■受水槽・高架水槽の点検や更新は、髙畠商事にご相談ください

受水槽と高架水槽は、普段目にする機会が少ない設備であるぶん、いざ点検や更新のタイミングになると「何を確認すればいいのか分からない」という管理組合の方も少なくありません。
髙畠商事は、大阪を拠点にマンションの給排水設備工事・メンテナンスを行っており、受水槽・高架水槽の清掃、修理、交換まで幅広く対応しています。現地調査とお見積もりは無料でご案内していますので、設備の状態を確認したい、更新時期の目安を知りたいという段階でもお気軽にご相談ください。
「うちのマンションは受水槽と高架水槽、どちらの方式なのだろう」と思われた方は、ぜひ一度お問い合わせください。

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