こんにちは!大阪を拠点に、マンションやビルの給排水設備のメンテナンス・給排水工事を行っている髙畠商事です。
マンションやビルの設備管理を任された際に、「受水槽の清掃って本当に毎年必要なのか」「法律で義務付けられているのか」など、疑問や不安を抱えている人もいるでしょう。
実は、建物の規模や水槽の容量によって適用されるルールが異なり、適切に管理をしないと罰則や大きな住民トラブルに発展する可能性があります。
この記事では、受水槽の清掃義務でお悩みの方に向けて、対象となる設備や法令で定められたルール、信頼できる業者の選び方、そして毎年の維持管理の手間をなくす方法までを分かりやすく解説します。
毎年の管理コストを抑えたいオーナー様や管理組合様はもちろん、初めて設備管理を担当する方にもわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
記事のポイント:30秒でチェック!
お急ぎの方へ、本記事の要点を3つにまとめました。
タンクの大きさで義務が変わる: 10㎥を超える受水槽は「簡易専用水道」として法律で検査が必須です。10t未満の小規模な水槽でも、自治体の条例により年1回の清掃が指導されています。
年1回の清掃と水質検査が必須: 法令により、専門の許可業者による年1回以上の清掃、水質検査の実施、および帳簿の保存が義務付けられています。怠ると健康被害や罰則のリスクがあります。
「直結方式」で管理負担をゼロに: 毎年の清掃費用や点検の手間をなくしたい場合は、受水槽そのものを撤去し、水道管から直接水を届ける「直結給水方式」への変更工事がおすすめです。

目次
[1] 清掃義務の対象となる設備
・10m3超の簡易専用水道
・10t未満の小規模貯水槽
・高架水槽などの給水設備
[2] 法令で定められた維持管理
・年に1回以上の清掃作業
・定期的な水質検査の実施
・点検記録や帳簿の保存
[3] 業者を選ぶ際の確認ポイント
・点検や清掃にかかる費用
・法令に基づく許可の有無
・設備修繕への対応力
[4] 直結給水方式への変更工事
[5] まとめ
■清掃義務の対象となる設備

マンションやビルに設置されている水を貯めるタンクは、大きさによって法律上の分類が変わります。まずは、清掃や水質管理が義務付けられている設備の種類と、それぞれの基準について解説します。
・10m3超の簡易専用水道
受水槽の有効容量(実際に水を貯めておける量)が10立方メートルを超えるものは、水道法で「簡易専用水道」と呼ばれ、中規模以上のマンションやビルによく設置されています。
このサイズの水槽を持つオーナーや管理会社には、年1回以上の定期的な清掃と、登録機関による水質検査の実施が法律で厳格に義務付けられています。清掃を怠ると内部で雑菌が繁殖し、飲料水の汚染や入居者の健康被害といったトラブルを発生させる恐れがあります。
・10t未満の小規模貯水槽
一方で、有効容量が10立方メートル以下(10t未満)のタンクは「小規模貯水槽水道」に分類され、世帯数の少ない賃貸アパートなどに多く見られます。
国の水道法による直接的な義務の対象外となるケースもありますが、各地域の水道局や保健所の条例によって、簡易専用水道と同じように毎年の清掃や点検を行うよう指導されています。
タンクが小さいからといって管理が不要になるわけではなく、安全な生活用水を供給するためには定期的な作業が必要です。
・高架水槽などの給水設備
1階の受水槽だけでなく、建物の屋上などに設置されている「高置水槽(高架水槽)」も清掃の対象です。これは、受水槽から給水ポンプで汲み上げた水を貯め、重力を利用して各部屋の蛇口へ供給するための施設です。
同じく飲料水を貯水するタンクであるため、放置すると水質が悪化し、残留塩素が不足するなどの異常が起きます。そのため、業者へ依頼する際は受水槽と高架水槽の両方を同時に清掃し、設備全体の安全を維持管理することが基本となります。
■法令で定められた維持管理

法律や条例で求められている受水槽の管理は、単に汚れを落とすだけではありません。安全な水道水を保つために、設置者が実施すべき具体的なルールを解説します。
・年に1回以上の清掃作業
貯水槽の内部は、時間が経つと水垢やサビなどの汚れが溜まりやすくなります。そのため、法令では1年以内ごとに1回、専門の業者による清掃を定期的におこなうことが定められています。
作業では、タンクの中の水を一度空にしてから、壁面や底の汚れを高圧洗浄などでしっかりと洗い落とし、消毒をおこないます。清掃を怠ると害虫の発生や異臭の原因となり、マンションの入居者から苦情が寄せられるリスクが高まります。
・定期的な水質検査の実施
清掃とセットで行う必要があるのが、水が安全に飲める状態かを確認する水質検査です。たとえば、蛇口から出る水の色や濁り、臭いに異常がないかをチェックし、消毒のための残留塩素が適切に保たれているかを測定します。
簡易専用水道の場合、厚生労働大臣の登録を受けた専門の検査機関に依頼して、この法定検査を毎年受ける義務があります。水質に異常が見つかった場合は、直ちに給水を停止し、利用者へ周知しなければなりません。
・点検記録や帳簿の保存
清掃や水質の確認、設備の点検をおこなった後は、その結果を記録した帳簿を作成し、一定期間保存しておくことが義務付けられています。保健所や水道局から管理状況の報告を求められた際、この書類が適正に維持管理されている証明となります。
また、タンクのひび割れや給水ポンプの劣化といった修繕履歴を残しておくことで、将来的に大きな故障や断水トラブルが起きる前に、計画的な部品交換などの対策を立てやすくなります。
■業者を選ぶ際の確認ポイント

受水槽の清掃や点検は、建物の衛生環境を守る重要な業務です。しかし、どの業者に依頼しても同じというわけではありません。安心して任せられる優良な業者を見極めるための、3つの重要なポイントを解説します。
・点検や清掃にかかる費用
貯水槽の清掃料金は、タンクの容量や設置状況によって変動します。見積もりを取る際は、単に合計金額が安いかどうかだけでなく、作業の内訳をしっかり確認することが必要です。
たとえば、清掃後の水質検査にかかる費用や、保健所へ提出する書類の作成費用が基本料金に含まれているかなどを事前にチェックしておきましょう。作業内容と費用のバランスが明確な業者を選ぶことが、思わぬ追加請求などのトラブルを防ぐコツです。
・法令に基づく許可の有無
飲料水が通る施設の清掃作業は、どんな業者でも勝手に行えるものではありません。各都道府県知事から「建築物飲料水貯水槽清掃業」という特別な登録を受けている専門業者に依頼する必要があります。
この許可は、適切な道具や消毒液を使用し、衛生面の知識を持ったスタッフが在籍していることの証明となります。依頼前には、業者のホームページなどで登録があるかを確認し、法令に則った安全な作業ができる会社かを見極めましょう。
・設備修繕への対応力
清掃の目的は汚れを落とすだけでなく、タンク本体のひび割れや給水ポンプの劣化といった異常を早期に発見することにもあります。そのため、清掃作業のみを請け負う会社よりも、配管工事や設備の修理まで自社で一貫して対応できる業者を選ぶのがおすすめです。
万が一の故障時にも別の会社を探す手間が省け、断水時間を伴う修繕から新しい設備への交換工事までをスピーディーに任せられるため、管理側の負担が大きく軽減されます。

■直結給水方式への変更工事

受水槽の毎年の清掃や水質検査、行政への報告といった維持管理の負担に悩むオーナーや管理会社の方には、タンクそのものを撤去してしまう「給水方式の変更」という選択肢がおすすめです。
水道局の配水管から引き込んだ水を、一旦タンクに貯めることなく、強力な給水ポンプを使って各部屋の蛇口まで直接押し上げる仕組みを「直結増圧方式」と呼びます。
この方式を導入することで、これまで必要だった受水槽の清掃業務や法定点検の手間が不要になり、長期的に見ると管理にかかるコストを大きく削減できます。
また、タンクという巨大な設備がなくなるため、空いたスペースを駐車場や駐輪場として有効活用できるようになる点も大きなメリットです。さらに、タンク内に水が滞留することがなくなるため、入居者へ常に新鮮で安全な水道水を供給できるという衛生面での魅力もあります。
ただし、建物の階数や地域の水道管の状況によっては、導入できないケースもあります。現状の設備状況を確認し、将来のコストダウンに繋がる最適な給水方式を提案できる専門の事業者へ一度相談してみることをお勧めします。
■まとめ
受水槽の清掃や水質検査は、マンションやビルの入居者へ安全な水道水を届けるために、法律や条例で義務付けられている重要な作業です。万が一管理を怠ると、衛生環境の悪化や健康被害を引き起こすだけでなく、指導の対象となるリスクがあります。
毎年の維持管理の負担を減らしたい場合は、受水槽を撤去して直結給水方式へ切り替える工事も視野に入れ、点検から設備の修繕・交換まで一貫して頼れる専門の業者へ相談することが大切です。
■受水槽の管理や給水方式の変更は髙畠商事へお任せください!

大阪を中心にマンションやビルの給排水設備を支えて30年。髙畠商事 株式会社では、受水槽の点検や清掃業務から、ポンプの修理、そして直結増圧方式への変更工事まで幅広く専門的に対応しております。
「毎年の清掃費用や管理の手間を減らしたい」「受水槽の老朽化が進んでおり、今後の対応に悩んでいる」といった管理組合様やオーナー様のお悩みに、給排水設備のプロが的確にお答えします。
設備の現状をしっかりと調査し、無理な提案はせず、長期的な維持管理コストを抑える最適なプランをご提案いたします。
受水槽の維持管理や撤去工事でお困りの際は、相見積もりも大歓迎ですので、ぜひお気軽に髙畠商事までお問い合わせください。

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